台湾のこの1週間は、気になるニュースが多いです。
さらっとですがご紹介。
新総統就任と中国の圧力
5/20、1月の選挙で当選した頼清徳氏が新総統に就任。
その就任演説のなかで、「中華民国と中華人民共和国は互いに隷属しない」と発言しました。
その後5/23・24に、中国軍が台湾周辺で軍事演習を行っています。
台湾の人々は中国の軍事演習には慣れっこで、とくに変わりない日常を過ごしています。
わたしはまだまだ、ちょっと落ち着かない気分になるかな‥
殺人未遂犯が逃走
5/19、基隆市内の病院から殺人未遂犯が逃走。
その後台北市、新北市へ向かい、5/22に身柄が確保されました。
犯人が捕まるまでは、いつどこで遭遇するかわからず、出歩くことが怖かったです。
西門・龍山寺あたりもうろついていたよう。何事もなくてよかった‥
電車切りつけ事件
5/21、台中の地下鉄で、ナイフを持った男が乗客に切りつける事件が発生。
勇敢な乗客の方々によって、犯人は取り押さえられました。
台湾ではこのような無差別な凶行はあまり聞かないので、びっくりしました。
怪我人が数名いらっしゃるので、一日も早い回復をお祈りしております。
立法院周辺での抗議デモ
5/17、立法院(国会)で「国会改革関連法案」の強行採決を進めようとした野党と、阻止しようとした与党が激しく衝突。
議員6人が搬送されました。
そして継続審議の5/21には、立法院の周辺に抗議デモを行う人々がたくさん集まりました。
この国会改革関連法案をきっかけに、これほどのデモが起こっているのは
- 法案に不明瞭な点があるが、十分な話し合いが行われないうちに、強行採決が進められようとしている
- 法案には、立法院の権限を不当に拡大する懸念がある
という点が大きいかと思います。
デモの参加者は、"沒有討論,不是民主(話し合いがなければ、民主主義ではない)"と書かれたプラカードを掲げています。
続く継続審議の5/24には、主催者発表で10万人を超える人々が抗議デモに参加しました。
次回の継続審議は5/28に行われます。
一部の報道では、この法律改正が進めば台湾の香港化が進む、とも。
デモの参加者は若者も多く、台中や高雄など台北以外でも行われ、その抗議の仕方はすこぶる穏やか。
警備にあたっている警察と衝突することもなく、立法院の方がよほど荒れている。
ちなみに、立法院がある場所はMRT台北駅と善道寺駅のあいだ。
デモで人々が集まる青島東路は、鶏スープが美味しいお店・雙月食品社 青島店の前の通りになります。
理解が足りないのかもしれないけれど、この一件は野党にとっても諸刃の剣に思えてならない。
今後も目がはなせないニュースです。
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