なんやかんやで、いま台湾

台湾在住4年め。台湾で出会ったお店や場所や日々のことを。

台南の歴史を感じて - 赤崁樓 -

かつて台南は、台湾の中心都市だった。

そして、オランダに統治された時代があった。

そんな時代を感じられる史跡が、台南にあります。

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台南の中心部にある「赤崁樓」

紅毛楼とも呼ばれます。

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入場口を抜けると、南側半分は庭園。

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御贔屓牌

池のほとりには、石碑を背負った亀たちがずらり。

この亀は、重いものを背負うことが好き(!)な龍の子だそうです。

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海神廟

航行の安全を祈って、海神を祀った「海神廟」

2階は眺めがよく、風が吹き抜けて心地よいです。

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海神廟の2階
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瓶型の門(左)と、魚の屋根飾り(右)

装飾も面白くって、見入ってしまう。

海神廟の隣には「文晶閣」

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文晶閣

文晶閣の2階には、試験の神様「魁星爺」が祀られています。

受験生に大人気!

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蓬壺書院

そして、敷地のはずれにひっそりと佇んでいる遺跡。

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1653年、オランダ人によってこの地に建てられた「普羅民遮城(プロヴィンティア城)」

防御拠点として使われました。

オランダ統治が終わった後、破壊や自然災害によって城はほぼ失われましたが、日本統治時代に遺跡が発掘されました。

もう1箇所、この石馬のそばにも、城塞入口の遺跡が残っています。

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足の折れた「石馬」 清朝の武将の墓前にあった彫刻

それほど広くない場内だけれど、台湾のたどってきた歴史が随所に垣間みられます。

 

最後は、入り口近くのおみやげ売り場へ。

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赤崁樓柄のティーバッグをはじめ、「成功」ビールや

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縁結びの神様「月下老人」の香水や、台湾シーサーの魔除け(石敢當)など。

なんだか縁起の良いおみやげがたくさんありました。

 

 赤崁樓 

台南市中西區民族路二段212號

8:30-21:30

アクセス 台鉄台南駅から約1.3km・徒歩15分

参考情報

入場料 大人NT$50/小人NT$25(台南市民は身分証を提示すれば無料)

✔︎ 入場口にパンフレットがあります。日本語も用意されています。

✔︎ ささっと見るだけなら15分ほどでまわれます。じっくり1時間ほど見ていたら、終盤は暑さでバテました。2021年5月上旬時点では、庭園の中央部分は改修中で見られませんでした。

✔︎「御贔屓牌」の石碑の上方に刻まれた龍は5本の爪を持っています。当時この図案は、皇帝だけが使えるものだったそうです。

✔︎ オランダ時代のレンガには、砂糖水・もち米汁・カキ殻を調合したものが使われています。グルメの町、台南らしいエピソード。

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