台南の歴史を感じて - 赤崁樓 -
かつて台南は、台湾の中心都市だった。
そして、オランダに統治された時代があった。
そんな時代を感じられる史跡が、台南にあります。

台南の中心部にある「赤崁樓」
紅毛楼とも呼ばれます。

入場口を抜けると、南側半分は庭園。

池のほとりには、石碑を背負った亀たちがずらり。
この亀は、重いものを背負うことが好き(!)な龍の子だそうです。


航行の安全を祈って、海神を祀った「海神廟」
2階は眺めがよく、風が吹き抜けて心地よいです。



装飾も面白くって、見入ってしまう。
海神廟の隣には「文晶閣」

文晶閣の2階には、試験の神様「魁星爺」が祀られています。
受験生に大人気!

そして、敷地のはずれにひっそりと佇んでいる遺跡。

1653年、オランダ人によってこの地に建てられた「普羅民遮城(プロヴィンティア城)」
防御拠点として使われました。
オランダ統治が終わった後、破壊や自然災害によって城はほぼ失われましたが、日本統治時代に遺跡が発掘されました。
もう1箇所、この石馬のそばにも、城塞入口の遺跡が残っています。

足の折れた「石馬」 清朝の武将の墓前にあった彫刻
それほど広くない場内だけれど、台湾のたどってきた歴史が随所に垣間みられます。
最後は、入り口近くのおみやげ売り場へ。


赤崁樓柄のティーバッグをはじめ、「成功」ビールや


縁結びの神様「月下老人」の香水や、台湾シーサーの魔除け(石敢當)など。
なんだか縁起の良いおみやげがたくさんありました。
赤崁樓
台南市中西區民族路二段212號
8:30-21:30
アクセス 台鉄台南駅から約1.3km・徒歩15分
参考情報
入場料 大人NT$50/小人NT$25(台南市民は身分証を提示すれば無料)
✔︎ 入場口にパンフレットがあります。日本語も用意されています。
✔︎ ささっと見るだけなら15分ほどでまわれます。じっくり1時間ほど見ていたら、終盤は暑さでバテました。2021年5月上旬時点では、庭園の中央部分は改修中で見られませんでした。
✔︎「御贔屓牌」の石碑の上方に刻まれた龍は5本の爪を持っています。当時この図案は、皇帝だけが使えるものだったそうです。
✔︎ オランダ時代のレンガには、砂糖水・もち米汁・カキ殻を調合したものが使われています。グルメの町、台南らしいエピソード。
おうちで楽しめる台湾
