花蓮県に、感慨深い教会がある。
こちらのレモンジュース片手に、教会まで散歩しました。
新城天主堂は、神社の跡地に建てられた教会です。
神社の鳥居や灯籠はそのまま残され、教会の一部になっています。
ノアの方舟のようだと言われている天主堂。
横からみると、ステンドグラスがきれい。
天主堂の入り口にも、灯籠と狛犬。
この場所に神社が建てられた経緯には、日本統治時代の、日本人と台湾原住民との対立があります。
この地では新城事件、タロコ戦役とよばれる日本人と台湾原住民との争いがあり、双方にたくさんの犠牲者が出ました。
殉職した日本人を祀った石碑は、神社がなくなった今も、教会の庭にそのまま残されています。
教会内部。
静謐でとても美しいです。
天主堂を出て、さらに参道をすすむと
もともと神社本殿があった場所に、小さなマリア像。
この地の歴史も通りがかりの参拝者も、新城天主堂はすべてを包み込んでくれるのでした。
新城天主堂
花蓮縣新城鄉博愛路64號
アクセス 台湾鉄道新城火車駅から徒歩15分
参考情報
✔︎ 自然に囲まれているので、しっかりとした虫よけ対策が必須です。私は軽く虫よけスプレーをしていたのですが隙があったようで、40箇所ほど蚊に刺されました。
✔︎ 神父さんのインタビュー記事を見つけました。より詳しく、新城天主堂のことを知ることができます。
歴史との和解と人々の調和 —— - 台灣光華雜誌 Taiwan Panorama | 國際化,雙語編排,文化整合,全球華人的雜誌
✔︎ 台湾のみなさんは、とても親日です。なので忘れてしまいがちですが、日本統治時代には日本人と台湾原住民との衝突がたくさんありました。映画「セデック・バレ」は、当時のことを知る手がかりになります。とても長い作品で、刺激の強い描写もあるので鑑賞には少し体力がいりますが、おすすめです。
おうちで楽しめる台湾